親子間売買で自宅を売却しなくて済みました。
ご本人様でなく、お嬢様からのご相談でした。
ご両親は洋服製造のお仕事をされていましたが、どんどん安い海外勢力に圧され、経営状況が厳しくなり、取引信用金庫にも返済額の見直し等をお願いしながら、なんとかやって来たのですが、一向に状況は変わらなかったのです。そのうちにお父様が倒れられ、お母様から現状を打ち明けられて、ご家族でご相談いただき、私共へご相談いただきました。
お嬢様はご両親の状況を詳しくまでは知らなかったのですが、仕事が上手行ってないことは雰囲気からご存知だったようです。
状況をお伺いすると、住宅ローンも含め事業資金のお借り入れも信用金庫へ返済もリスケジュールをしてもらっているが、それも遅れがち。生活の為にカードローンからの借り入れも、外注先への未払金等を含めるとかなりの金額・返済額になっていました。
今後の返済もちょっと難しいのは明らかなことと、外注未払金等も多かったので、弁護士さんをご紹介させていただきました。
お父様が倒れられているなか、自宅を売却してお引越しなんて考えられる状況ではなかった事と、義理の息子さんから僕達で買えることができれば、引越もしなくて良いのではないか。
また、ご自宅を登記簿確認したら鉄骨造の4階建てで何故か区分所有になっていまして、都市銀行の一般的な住宅ローンの融資がつかない物件ということ、一般のお客様向けの物件ではないということから、お嬢様ご夫婦からの申し出も考えると親子間売買で行かなければ難しいなと思いました。
但し、債権者が了解してくれればですが・・・。
親子間・親族間では駄目だという債権者も多いのです。
お嬢様ご夫婦にはそんな大きな現金も無いため、親子間でも融資してくれる金融機関をご紹介しました。
信託銀行系の100%出資の金融機関が有りますのでご紹介いたします。
なんとか相談先の金融機関(物件の評価の問題)と弁護士さん(抵当権の抹消金額の問題)にも頑張っていただき、親子間で売買することか出来ました。
その後、お父様のお加減も徐々に善くなり、元気にやっておられます。
事務所兼作業場にしていた1階はテナントとして貸し出され賃料収入も得られています。
先日はお客様もご紹介いただき、ご家族も増えて賑やかになったとお伺いしております。